• 多数の貸金業者からお金を借りて借金が膨らんでいくばかり
    相談者

    実はずいぶん前から、消費者金融からお金を借りているのですが、全然借金が減らないのです。
    いくら稼いでも給料が借金の返済に消えていきます。それどころか借金の額が増える一方で…、私の人生はどうなるのでしょう?

    借金で悩んでおられるのですね。消費者金融の利息は銀行と比べると高い場合があります。利息が高いと返済しても利息にしか充当されず、元本が減らないこともあります。その結果、生活費や借金返済のためにまた借金をし、債務が膨らんでいくという悪循環に陥ってしまうのです。

    相談者

    え~!じゃあ、ずっと私は借金を背負ったままなんですか?

    落ち着いて下さい。深呼吸をしましょう。「債務整理」という言葉を聞いたことはありますか?

    相談者

    ああ、チラシやラジオで聞いたことがありますが…。

    「債務整理」とは、借金で苦しんでいる方を救済する手続きのことです。借入金額や、収入・財産、住宅ローンの有無など、それぞれの実情を考慮して「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」といった方法から手続きを選択します。
    あなたにはどの手続きが適しているか一緒に考えていきましょう。

    相談者

    よろしくお願いします。

  • 夫の事業資金のために自分名義でお金を借りたが返済が困難に
    相談者

    夫は数年前から自営業をしており、当初は自分で事業用ローンを組んでやりくりをしていました。しかし、経営が思わしくなくなり、私も夫の事業のために私名義でローンを組みました。夫婦で頑張っていたのですが、いよいよ事業を続けていくことが困難になり借金をどうしたらいいか分かりません。

    それでは、返済の見込みがないという事でしょうか?

    相談者

    はい、事業継続が難しい以上、夫婦共々収入の見込みがありません。返済を続けることはできないと思います。

    そうですか。現在の収入がほとんどないとなると、「債務整理」の中でも「自己破産」という手続きを選択することが考えられますね。

    相談者

    え、「自己破産」ですか?聞いたことはありますが、何か不利益はないのでしょうか?
    誰かに知られるのも嫌ですし…。

    自己破産は借金の返済義務を免除するための制度です。一定以上の財産がある場合は手放す必要があり、また、信用情報に自己破産したことが一定期間登録され、その間はローンが組めなくなります。しかし、自己破産は戸籍や住民票に記載されることはなく官報に掲載されるだけなので、多くの方に知られる心配はありません。

    相談者

    私たちは、アパート暮らしで特に大きな財産はありません。その話を詳しく聞かせてください!

    はい。ご夫婦一緒に頑張って借金問題を解決していきましょう。

  • 債務整理まとめ

    「債務整理」の方法には、「任意整理」、「特定調停」、「個人再生」、「自己破産」といった手続きがあります。それぞれの手続きごとにメリット・デメリットがあるので、どの手続きを選択するかがとても重要です。
    貸金業者ごとの債権額が140万円以下の場合、認定司法書士(※1)に債務整理の依頼をすると、貸金業者から顧客への直接取立てが禁止されます。そして、利息制限法所定の金利に「引き直し計算」をし、残債務または過払い金の額を確定した上で、依頼者に応じた適切な整理方法を考えていきます。認定司法書士は、「140万円以下の債務または過払い金」について、代理人として「訴訟行為」や貸金業者との「交渉」をすることが可能です。
    自己破産や個人再生など代理権の範囲を超える手続きを利用する場合には、司法書士が、書類の作成をとおして依頼者の支援をいたします。
    借金でお悩みの方は、まずはお近くの司法書士にご相談を。
    ※1簡易裁判所で取り扱うことができる民事事件(訴訟物の価額が140万円以内の請求事件)に対する、訴訟行為や裁判外の和解手続等について、代理する業務を行うのに必要な能力を有すると法務大臣が認定した司法書士