会長あいさつ

東日本大震災から11年を迎えるにあたって

 日本全土に衝撃を与え、甚大な被害を与えた平成23年3月11日の東日本大震災、そして福島県に今でも大きな影響を与え続けている福島第一原子力発電所事故から、11年を迎えました。あらためて、犠牲となられた方々に、心より哀悼の意を表します。

 あの日から11年、原発事故による避難指示区域指定は順次解除されてゆき、住民の方々や各自治体のご尽力により、町の再生が進んでいます。しかしながら、今でも帰還が許されない区域があること、様々な要素により、帰還することができない避難者の方々がまだまだ多い、という事情もあります。

 11年という歳月は、それだけを見れば長い時間であるように感じますが、福島県からの避難者数は、県内、県外あわせて3万3千人(令和4年1月時点、福島県の調査)を超えるなど、震災、そして原発事故により被害を受けた自治体や被災者の方々を回復させるにはまだ足りず、いまだ復興へは道半ば、その道程を歩み続けています。

 私たち福島県司法書士会は、東日本大震災、そして原発事故の被災者の方々のため、当初から避難所での出張相談や、原発賠償の説明会・相談会などを行ってきました。とりわけ、原発賠償については11年経った現在においても請求できてない方、自分に請求する権利があることを知らない方がおり、そういった方に対して、説明会や相談会を通し、裁判外紛争解決手続(原発ADR)等による賠償請求の手助けに尽力してまいりました。今後もその姿勢は変わることなく、継続して被災者の方々のための支援を続けてまいります。

 また、昨今は、日本全体が、新型コロナウイルスの影響により、厳しい状況におかれています。福島県内においても、いまだ続く東日本大震災と原発事故の影響、そこに新型コロナウイルスの影響が重なり、多くの方々、多くの自治体が、大きな苦難を抱えている状況です。あの日から11年が経ったとはいえ、いまだ続く影響と新たな脅威による困難に打ち克ち、福島県の復興の一助となるため、私たち司法書士は、皆様の身近な法律家として、福島県の皆様と共に歩み、支援してまいります。

福島県司法書士会
会長 角田 正志