福島県司法書士会では講師の派遣をいたします

 司法書士は日々の業務において、社会生活の様々な法律問題に直面します。例えば不動産のこと、会社のこと、相続や認知症など家族のこと、貸金や借金のトラブル、悪質商法による契約トラブルなど幅広い困り事に対応しています。「ほんの少しの気をつけていればトラブルに巻き込まれなかったのに」そんな事例がたくさんあります。  司法書士の知識と経験を皆様の生活に役立てていただくために、一般的に知っておいてほしい身近な法律の講師を派遣しております。これから社会に羽ばたく高校生向けの法律教室をはじめ、社会人向け、高齢者向けなど皆様のニーズにあった法律の講演をいたします。気軽な勉強会としてご利用下さい。

高校生の法律教室

 当会では平成10年より高校生の法律教室を実施しております。
 法律知識が未熟で社会体験が少ない若者は悪徳商法のターゲットとなりやすく、その多くがキャッチセールスなど違法性の強い勧誘を受けています。悪質商法はクレジット契約で高額商品を売りつけため、借金トラブルも併発します。悪い業者の手口やクーリングオフなどトラブル回避の方法をお話しします。
 また、借金やクレジットカードの仕組みや、保証人の危険性など身近だけれど危険を含む法律の話をかみ砕いてお話しします。
 気をつけてもトラブルに巻き込まれることもありますので、困ったときの相談窓口もご紹介します。

社会人向けの講座例
1.相続と遺言

 亡くなったあとの財産は、子供たちに円満に分け合って欲しいものです。
 ところが仲良くして欲しい子供たちですが、時には財産をめぐって争いが起きることがあります。こうした争いを避けるために、自分の意思を遺言書であらかじめ具体的に残すことができます。そんな相続と遺言のしくみを解説する講座です。

2.消費者教育

 今日、悪質商法・多重債務などによる深刻な被害が続出しており、消費者を取り巻く状況は厳しいものがあります。お金の貸し借りや保証などの契約の意味、悪い業者に引っ掛からない知識、借金地獄にはまらないためのワンポイントを知っていただきたいと考えています。

3.成年後見制度

 誰もが老いによる能力の衰えの時期を迎えます。判断能力が低下した高齢者や、「親なき後」の知的障害者等の権利を守り、生活の支援をするために、成年後見制度があります。この制度では、認知症になってしまった後の方法のみならず、ご本人が将来に備えを決めておくことができます。誕生してまだ10年の成年後見制度をご紹介します。